はぐれ道中~旅情編~

時の止まる場所でどっぷり浸る、懐かしさと癒しの旅路

記憶の断片(6)大阪もちまろ菓

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俺は甘いものをあまり食べない。子供の頃、虫歯の治療で大泣きした経験があり、それ以来、自然と甘いものを避けるようになった。中でも和菓子はほとんど口にすることはないのだが、この「大阪もちまろ菓」だけは別だ。

口に含んだ瞬間、ふわっと広がる上品な甘さと、もちもちとした独特の食感に驚かされる。甘すぎず、それでいて優しい甘みが口いっぱいに広がり、自然ともう一つ手を伸ばしたくなる。和菓子に苦手意識があった俺ですら、この「もちまろ菓」だけは一度食べると忘れられない魅力がある。

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「大阪もちまろ菓」は、厳選された素材と技術の結晶だ。皮には最高級の北海道産小麦粉と国産もち米が練り込まれ、これがあのもちもち食感を生み出しているのだ。

そして、こだわり抜かれたミルク餡がまた素晴らしい。この餡にはさぬき和三盆糖が使われている。この砂糖は、讃岐地方の限られた地域でしか栽培されないサトウキビから作られる貴重なもので、上品でまろやかな甘さが特徴だ。

この餡を作り上げるために、製造者たちは約2年もの間、試行錯誤を重ねたという。その結果、和三盆糖の繊細な風味が皮と餡のバランスの中で見事に調和している。甘さが決してしつこくないのも、このこだわりの賜物だろう。

大阪の新たなお土産として、この「大阪もちまろ菓」はこれからますます注目されるに違いない。食い倒れの町・大阪にふさわしい一品だが、俺のように甘いものが苦手な人にもぜひ試してほしいものだ。