人生と旅路(12)絶望と希望

また選挙がはじまる。
周囲の人々の表情には、政治への熱意や希望の輝きは見られない。「俺一人が投票したところで、何も変わりはしない」。そう呟く若者たちの声が、現代日本の風景に溶け込んでいる。それが、この国の現状を写す鏡となっているのだ。
だが、そうした無関心こそが、この国の未来を閉ざしているということもまた事実だ。政治が停滞し、経済が沈滞するその陰には、国民の無力感が大きく横たわっているからだ。
国民が改革の必要性を叫んでも、その声は無視され、政治家にとっての利害関係者や特定の支持者たちの間でしか政治は機能していないのが現状だか、多くの国民の投票所に向かう足が止まるたびに、この国は一つずつ、変わる機会を逃し、更に望ましくない未来へと進んでいく。「俺が投票しても、何も変わらない」という、その諦観。だが、その一票が投じられない限り、変化は訪れない。
日本の未来が、保守という建前ばかりで、アメリカ追従へと流されていったのも、国民の目がその動きを追わず、投票所に向かう足を止めたから…とも言えるものだ。
小泉、安倍、そして岸田政権下で、庶民の生活は次第に二の次にされた。果たして岸田はどれほどの血税をウクライナへへ流したのか。「平和」なんて嘘っぱちで、真実はそれほど美しいものではないかもしれない。
それでも、絶望の中にこそ希望がある。哲学者オルテガの言葉を借りれば、「絶望する者が増えることこそ、唯一の希望なのだ」と。
選挙に行き、たとえその結果に絶望したとしても、その絶望こそが、俺たちを再び行動へと駆り立てる。現実に目を背けるのではなく、真正面から向き合い、その上で次の一歩を踏み出すことが、この国を再び動かす力になるのだ。
だからこそ、必ず投票所には行って欲しい。