はぐれ道中~旅情編~

時の止まる場所でどっぷり浸る、懐かしさと癒しの旅路

味わいの旅路(13)旅の終わりに食すあんかけ焼きそば【三八飯店・長万部】

f:id:jounetsu:20240915180459j:image道南を旅する際、いつも帰り道に立ち寄る場所がある。それが長万部にある「三八飯店」だ。

幼少期からこの店はそこにあり、大きな看板のインパクトから、かつては「浜チャンポン」が店名だと思い込んでいた。

だが、今ではこの店が旅の終わりを告げる場所として定着している。

f:id:jounetsu:20240915180513j:image店内に入り、いつものあんかけ焼きそばを頼む。

レギュラーサイズとはいえ、そのボリュームは驚くほどだ。

醤油味のあんかけは、意外なほど優しく、見た目に反して胃に重たさを感じさせない。

中年太りの自分には、多少の罪悪感はつきまとうが、そんな気持ちはここでは脇に置くべきだろう。

口に運ぶごとに、旅の疲れも一緒に消えていくような感覚が広がり、気がつけば一皿を完食している。

f:id:jounetsu:20240915180528j:image食事を終えた瞬間、この旅も終わりに近づく。ここでの食事は、道南の旅路の終点でもあるのだ。

雪が降る前に、もう一度この店に足を運びたいという思いが、ふと心をよぎる。